2024年秋頃から、WP Engineが所有するACFプラグインを巡り、WordPress.comを運営するAutomatticと大きな対立が発生しました。WordPressをこれから始める方には何が問題になっているのかわからないかもしれません。WordPressの今後に大きく影響する可能性があるので、できるだけわかりやすく解説していきます。
そもそも、ACFって何?
ACF(Advanced Custom Fields)は、WordPressのサイトをもっと自由にデザインしたり、機能を追加したりするための便利なプラグインです。例えば、ブログ記事に特別な種類のボックスを追加したり、固定ページに独自の項目を作ったりすることができます。WordPressの基本機能だけでは作れないような項目を追加したいときに使います。
なぜ問題になったの?
ACFはとても人気のあるツールで、多くの人が使っていました。このACFを作っていたWP Engineという会社と、WordPressを運営しているAutomatticという会社の間で、ACFの開発や使い方について大きな意見の食い違いが生まれました。
具体的に何が問題だったの?
ACFの権利問題
ACFは誰のものかという権利関係で争いが起こりました。2024年10月、WP EngineとAutomattic(WordPressの開発元)との間で訴訟問題が発生しています。
問題が発生した経緯
ACFをどう発展させていくかという点で、両社で大きな意見の食い違いが生まれました。
ACFは元々、WP Engineが開発したものですが、AutomatticがWP Engineの許可なくACFを勝手にコピーして、別の名前(Secure Custom Fields :SCF )で公開してしまったため、大きな問題になりました。これによって、ユーザーはどちらのACFを使えばいいのか分からなくなってしまい、混乱が広がってしまいました。
WordPressのユーザーが影響を受ける可能性
この対立からAutomattic側はWP Engineのアクセスを制限して、プラグインやテーマの更新を一時的にブロックするなどの措置を取っています。
このため、WP Engineの開発した「Advanced Custom Fieldsプラグインがアップデートできない」とWordPressユーザの間で話題になっています。
いまのところ現在はACFの公式サイトからダウンロードして対応ができるとのこと。こちらで手順が詳しく説明されています。
現在はどちらのプラグインを使っても、大きな問題なくWordPressサイトを運営できていますが、この問題はまだ解決しておらず、おそらく時間がかかるかと思います。また今後の状況によっては、使っているACFが使えなくなる可能性もあることも考慮する必要があるかと思います。
まとめ
WP EngineとWordPress.comのACF問題は、WordPressユーザーにとっては複雑な問題です。しかし、初心者の方はあわてて行動せずに、まずは自分のサイトに大きな問題が出ていなければ、様子を見るのが良いでしょう。常に最新の情報を確認するようにしましょう。