WordPress(ワードプレス)は、オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)です。簡単にいうとWebサイトを構成するテキストや画像、レイアウトやデザインなどを管理できるホームページ作成ツールです。WordPress(ワードプレス)は、ウェブサイトやブログを作成、管理、運営するためのプラットフォームとして広く使用されています。
目次
WordPress(ワードプレス)の歴史
WordPress(ワードプレス)は、Matt Mullenweg(マット・マレンウェグ)とMike Little(マイク・リトル)によって既存のブログプラットフォーム「b2/cafelog」の後継として開発されて、2003年にWordPress(ワードプレス)の最初のバージョン(1.0)がリリースされました。WordPress(ワードプレス)が誕生してからもう20年以上経つんですね。
その後、開発が重ねられ2010年代に入るとWordPress(ワードプレス)は急速に成長して、多くのWebサイトにこのプラットフォームが利用されるようになりました。さまざまなプラグインやテーマが開発されて、ユーザーがWebサイトを簡単にカスタマイズできるようになりました。
現在もWordPress(ワードプレス)はセキュリティの向上や新機能の追加、プラグインとテーマの開発が継続されてますます進化しています。今では世界のWebサイトの約40%(CMSは約60%)がWordPress(ワードプレス)でつくられているといわれていて個人のブログから大規模な企業ウェブサイトまで、さまざまな種類のサイトに対応しています。
WordPress(ワードプレス)の基本構成
かんたんに説明すると、WordPressは次のシステムで動くようになっています。
- PHP:WordPressはPHPというプログラムで動作します。本体のエンジンのようなイメージです。
- データベース:WordPressはMySQLまたはMariaDB というデータベースを使用します。投稿、ページ、コメント、ユーザー情報など、サイトのすべてのデータがこのデータベースの中に保管されます。
- Webサーバー:上記のシステムが搭載されたWebサーバとよばれるサーバにWordPressをインストールして利用します。レンタルサーバ会社はこのWebサーバを管理&利用者へ貸し出すサービスを提供しています。
WordPress(ワードプレス)でできること
WordPress(ワードプレス)は基本的にはブログを構築できるシステムですが個人ブログの他、大企業のウェブサイトなどでもいろいろな種類のプロジェクトで使用されています。デザインや機能の設定やカスタマイズが簡単にできる使いやすさと柔軟性を兼ね備えたCMSとして、広く活用されています。
WordPress(ワードプレス)の主な特徴
WordPressの特徴や使われた方は次のとおりです。
ウェブサイトの構築
WordPress(ワードプレス)を使用すると、ウェブサイトを作成するためのコーディングという知識がほとんど不要です。また、テーマ(Theme)と呼ばれるウェブサイトの外観やスタイルを決めるファイルが用意されているためそれを使用して、デザインやレイアウトをカスタマイズすることができます。
ブログの構築
WordPress(ワードプレス)はブログ用に開発されたため、記事の投稿、カテゴリ分け、タグ付けといった基本機能が実装されていて、インストールするだけで非常に簡単にブログサイトが構築できます。
プラグインと拡張性
WordPress(ワードプレス)はプラグインと呼ばれる拡張機能をサポートしていて、ウェブサイトに機能を追加するための多くのオプションが利用できます。例えばSEOツール、問い合わせフォーム、ギャラリー、カート機能などといったさまざまなプラグインが利用可能です。
カスタマイズ性
WordPress(ワードプレス)のテーマやカスタマイザという機能を使用して、サイトの外観やスタイルを簡単に変更できます。HTMLやCSSといった知識がなくても、デザインをカスタマイズすることが可能です。
コミュニティとサポート
WordPress(ワードプレス)は世界中で非常に広く使用されていて、情報がネット上にあふれています。活発なコミュニティやサポート体制があるので、質問や問題に対する解決策を見つけやすいのも大きな特徴です。
“WordPress.com”と“WordPress.org” は別のサービスです
ちなみに、WordPress(ワードプレス)には“WordPress.com”と“WordPress.org”といった2つのサービスが提供されています。それぞれ違いがありますので、自分の目的にあったサービスを選んで利用しましょう。